今月の無料美術館巡りは、狩猟愛好家によって設立されたという狩猟自然博物館に行ってきました。マレ地区にひっそり佇むここは狩りをテーマに絵画や剥製が陳列されている一風変わった博物館で、フランス古典主義に基づいた美しい建築様式も見所のひとつだそうです。インテリアとしても重厚感ある部屋の造りとキュリオジテなムードの展示品で、ソレ系アンティークがお好きな方にはたまらない館内。
それぞれのエリアには猪の間、鹿の間、犬の間・・・など動物ごとの名前が付いていて、ゆかりのある美術品が並べられています。薄暗い場所で写真が撮れませんでしたが、狩猟に使われた美しいライフルが見られるコーナーもあり、繊細な模様が彫られた銃にはうっとり。さすがハンティングはフランス古来よりの貴族の趣味だけあって、贅を尽くした道具たちは装飾品としても充分なほどの出来栄えでした。
もし北極で白熊に出会ったが最後、死を覚悟するしかない・・・ということにすぐ気づける剥製が登場。お隣のカップルと比べてもそのサイズが一目瞭然です。その他壁に飾られたヘラジカの首の剥製なども予想を上回る大きさで、これ一頭を仕留めれば一族郎党でしばらく食いつなげるというのも納得。
マニアックな内容でありながらも美しい装飾と興味深い展示物でかなり楽しめる博物館でしたが、その知名度の低さからかそれほど来場者も多くなく、落ち着いて見て回れるおすすめスポットです。
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