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  • 2016.08.04 Thursday
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パリつれづれ日記



日曜日、パリ近郊で行われる大きな蚤の市に行くつもりにしていたのに、ストでまさかの電車ストップ。本来なら払い戻しのできない安い前売りチケットを買っていたのですが、ストの場合は特例で返金してくれるというので駅まで出向きました。窓口のちょっとギャルっぽいお姉さんは、かったるそうに切符を見ながら「えー今日ストなの?知らなかったあ。日曜だし私も休みたーい」とブツブツぼやきつつ、隣のベテランとおぼしきおじさんに教えをうけて覚束ない手つきで返金処理をしてくれました。そんな様子をボーっと眺めながら、フランスっていい国だなあ〜、これが日本だったら電車が10分遅延しただけでも駅員さんが突き上げをくらって乗客に平謝りしてるのに・・・と妙に感慨深く思ってみたり。

さて予定が狂って時間が余ってしまったので、真っ直ぐ家に帰るのもつまらない気がしてプレタ・マンジェというチェーン展開のカジュアルなカフェに行ったところ、レジでお金を払おうとした私に対して店員さんが「マダム、こちらはサービスですので代金は結構です」と一言。いかにも悪ふざけしそうな若者ならともかく、痩せぎすで眼鏡をかけた真面目そうな女性だったので、咄嗟のことに意味が分からず、頭の中が?状態に。そんな私を見て彼女は隣の同僚に「ふふ、マダムが驚いて固まってるわよ」と耳打ちしています。まさかと思って「これってどっきりカメラですか?」と聞きながら頭上をきょろきょろ見回してみたのですが、「いいえ、我々のお客様に対する感謝の気持ちを表しているだけですよ」と、本当にお金を払うことなくコーヒーを戴いてしまいました。今思い出しても何が何だか分からない謎体験。本当にフランスは不思議な所です。



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ヴェルサイユ宮殿

今週末もとてもお天気が良かったので、ちょっと足を伸ばして夫と共にヴェルサイユ宮殿に出かけました。私は昨年友達と一緒に宮殿を見に行ったのですが、夫は初めてのヴェルサイユだったのでとりあえずまた宮殿を見ることに。やっぱりテキスタイルや木製レリーフの装飾が可愛くて、細かいところばかりを見てしまいました。







そして案の定、宮殿を見ただけでヘトヘトになってしまい、今回もトリアノンや王妃の離宮は諦めて最後の力を振り絞り、Le Potager du Roiこと王様の畑を見学することにしました。大食漢で知られるルイ14世の胃袋を満たすために作られた畑で、今でも野菜や果物が栽培されているそうです。



広〜い敷地。あちこちで果実がたわわに実り・・・というのを想像して入った割には何も無い畑でした。かろうじてルバーブとレタスが生えているのは確認できたものの、他の野菜はどこにいるのでしょう??残念ながら日曜日は野菜販売のブティックも閉まっているようで、ただただ畑をお散歩して回りました。宮殿付近には山のようにいた観光客もここまでは訪れないのか、ほとんど人がいない中で鳥のさえずりを聞いたりしつつ平和な時間を過ごしました。




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Abri

パリで評判のレストランは星の数ほどあれど、日本人が厨房にいない所はないのではと思えるほど活躍目覚しいジャパニーズ・シェフたち。知り合いのレストランオーナーからも「日本人は手先が器用だし、真面目で仕事ぶりも素晴らしいよ!」と絶賛の声が多く、なんだか自分のことのように嬉しいものです。

2012年にオープンして以来、パリで予約の取れないビストロの仲間入りを果たした「Abri」も、ロブションやタイユヴァン、アガペを渡り歩いた実力派日本人シェフのお店で、食通フランス人からぜひ行くべし!と噂を聞いて以来ずっと気になっていたお店でした。やっと重い腰を上げて予約の電話をすると、「予約は12:30からか13:30からのみです」と言われてビックリ。食事はゆっくり時間をかけて楽しむのが基本のフランスで、このきちんとした二回転・・・強気です。うっかり通り過ぎてしまうほど目立たない小さなお店の中では、面積のほとんどを占めるオープンキッチンの周りに数えるほどのテーブルと椅子が置かれ、中央でシェフが黙々と料理を作り続けるその姿はまるで、サムライと見まごうほど??



素材の味を活かしてシンプルながらも、見えないところで丁寧に作りこまれたお料理には心なしか日本の侘び寂びが感じられるようで、唐突に雑誌・クウネルや天然生活を思い出しました。最近のアンティーク界でも主流になりつつある、和のセンスに西洋のクリエイティビティを融合したようなあの雰囲気。





メインの子羊ローストは恐ろしいほどキュイッソンの加減が完璧で、淡々としていながらも仕事へのプライドの高さを感じさせるシェフの技を目の当たりにしました。



雪国の風車のような・・・ミルフィーユの上に飾られた、パリパリの林檎チップスが美味しかったです。最後のデザートまでしっかり作りこんで、名店の面目躍如。



料理はお任せの前菜2品、メインは肉か魚を選択してデザートもお任せというシステムなのですが、食事中にふと気づくと隣のテーブルの人が食べているものが私たちとは違う!どうやらメイン以外はそれぞれのテーブルに異なった料理を出しているようです。それが食材の節約のためなのか、遊び心なのかは分かりませんが、上手い工夫だな〜と唸ってしまいました。食い意地の張った私みたいな人は、隣が食べていた物が気になってまたお店に来てしまうことでしょう・・・

いくら美食の国と言われていても、近年の不況で余裕が無いフランスの飲食業界。シェフも手を動かすだけでは足りず、頭も使える人でないと生き残っていけないこの状況で、外国人として頑張っている若い日本人は本当に立派だなとつくづく感心しました。お料理が美味しかったことはもちろん、随所に感じさせる反骨精神にも心くすぐられたAbriです。



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