流行り廃りが激しい東京と違ってわりと保守的なパリでも、やっぱりそれなりのブームというものはあって、ここ数年では素材にこだわった本格的グルメバーガーの波が来ています。特にフード・トラックという新たな文化を定着させ、ハンバーガーブームの火付け役になったと言われているのが、Le Camion Qui Fume(ル・カミオン・キ・フューム)というキッチン付きトラックで移動販売をするお店。fumerはフランス語で≪煙を出す≫という意味の動詞で、煙草を吸う時などに使われるのですが、この場合はバーガーのパテが煙を上げながらじゅうじゅうと焼ける様子を表現しているようです。
たまたま家の近所でトラックが走っているのを見かけたので、調べてみたら意外と遠くない場所で出店していることを知り、さっそく行ってみました。たまに出かける映画館前にて、噂のトラック発見!
窓が開いた途端、寒いなか人が並び始めてビックリ。
お天気が良い日だと30分待ちの大行列になったりするらしいですが、さすがに今日はものの10分くらいで買えました。こちらが有難きハンバーガー様のお姿。初めてなので「クラシック」という一番無難なメニューにしてみました。ポテト付きで10.5ユーロなり。
某グルメ雑誌では、「美食の国フランスで、アメリカからやって来たファストフードのトラックに大金を払って殺到するなど情けないやら滑稽やら云々・・・」とコキ下ろされていましたが、やっぱり冷凍イモや中国産腐(?)肉を使わずにきちんと作ったハンバーガーがそれなりの値段なのは仕方が無いことだと思うし、安全に食べるカジュアルフードとしては充分満足できる美味しさだと思いました。
ちなみにこのクラシックバーガー、具のパテはハンバーグタイプだというのにお肉はレア気味で中心がほんのりロゼ色なのがフランスっぽい感じ。日本で売ったら「これ生焼けなのでちゃんと中まで火を通して下さい」とか言われそう・・・。そしてHPには12時開始と書いてあったにも関わらず、行ってみたらスタッフがだらだらお喋りしていたので20分位開店が遅れていました。これもさすがのフランス・笑
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