秋です。私にとって秋といえばやはり食欲の秋です。マルシェの店先にも栗や胡桃、豊富な種類のキノコが並んでいて、何を買おうかな〜と今日の献立を考えつつスタンドを見て回るのが楽しい季節です。
そしてこの時期のスペシャルなものといえば、期間限定の狩猟の解禁と共に市場に出回るジビエ(野生動物の肉)たち。もともと貴族の趣味として行われていた狩猟は今でもフランスで人気を誇るレジャーだそうで、秋から冬にかけて捕獲されたキジや鴨、野うさぎ、鹿などが専用の肉屋やレストランに卸されていきます。
毛や羽が付いたままの動物が店先に吊るされている姿が残酷だという声もあったり、野生ゆえに臭みの強い肉が一般家庭では調理しにくかったりという理由で、最近は敬遠する人も多いらしいジビエですが、せっかくの季節モノとして秋の恵みを感じるべく一度はお目にかかりたいと思い・・・とりあえずジビエ料理の定番であるリエーブル・ア・ラ・ロワイヤル(野うさぎの煮込み)を食べに行きました。
見た目に真っ黒でなんだか良く分かりませんが、野うさぎシチューのような感じです。身はホロホロと崩れ落ちる程に柔らかく、臭みを取るために使われたハーブがほんのり香って味のスパイスになっています。ソースにはうさぎの血を混ぜているのでちょっと獣っぽさはありますが、レバーが食べられる人なら気にならない程度だと思います。
臭い臭いと聞いていたのでおそるおそる食べてみたものの、意外なほど動物臭さは感じませんでした。もともとうさぎ肉は淡白な味で、料理としてはソースが決め手の食材なので、肉が硬くならないように煮込んで美味しいソースをかければ上手にできるのかも。ジビエ体験第一弾が無事に終わったので、次は日本で天然記念物に指定されているライチョウを食べてみたいなあ・・・。
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