パリで最も予約の取れないお店、2011年にオープンするや瞬く間に世界レストランランキングの50位以内に入ったお店・・・などなど数々の名誉ある枕詞を持つホットなレストラン、Septime(セプティーム)。3週間前から可能な予約もすぐに埋まってしまうので、コンサートチケットを取る気持ちで臨んで無事に席を得ることができました。
メニューは前菜+メイン+デザートのセットか、6つのお皿がサーブされるカルトブランシュ(お任せコース)で、普段ならフルコースは敬遠するところなのですが、サービス係のお兄さんの「うちは量も少なめだし、ライトだから絶対食べ切れるよ!」という言葉を信じてオーダーしてみました。
まずは前菜にスズキのカルパッチョ、カブのピクルス添え。いきなり超和風な一皿で、私にとってはお刺身の上に聖護院カブの漬物が乗っているとしか思えなかったです。
そしてフォアグラを浮かべた鳩のスープ、ナスタチウムの花を飾りに。フォアグラでありながら脂っぽさのないあっさりした味付けで、確かにこれなら最後まで辿り着けそうだな〜と思わせる前菜その二です。
お魚はまたスズキのグリル、インゲン添え。
そしてお肉はペリゴール地方の養殖鳩グリル。まわりにビーツや人参のグリルも散らしてあります。鳩を食べるのは初めてだったように思うのですが、意外とモッチリとしてコクのある味わいで、レバーと砂肝の中間のような食感で美味しかったです。
口直しにはトウモロコシのアイスクリームにかぼちゃソースを添えたもの。えーっトウモロコシ!?と思いきや、意外と普通のアイスのように食べられて、これならガリガリ君のコーンポタージュ味とやらもいけるのかも・・・とふと思ったり。デザートはベリーのシャーベットとイチジクのコンポートにフロマージュ・ブランを添えたものでした。ほとんど甘みがなかったので私としてはちょっと残念。
途中にオプションでチーズも勧められましたが、ワインを飲む気力がなかったのでそのままカフェを頂いて終了。噂通りにオシャレなネオビストロでした。もしかして日本の会席料理を意識しているのかな?なんて思いましたがどうなんでしょう。スタッフも若くて小奇麗な子ばっかりで、作りこんだヘルシー料理にカジュアルなサービスなど何を取っても“パリのイマ風”な感じ。ただお洒落要素を除いて考えると、これで60ユーロってちょっと高いな〜と思ってしまいました。今回は日本からわざわざ来て下さった方と一緒だったのでせっかくだからとフルコースにしましたが、むしろコストパフォーマンスは3皿で30ユーロ弱の方が良いような。
予約を取るだけでも一苦労なので再訪できるか不明なものの、見た感じだとやっぱり予約してもドタキャン客というのはいるようで、たまたま席が空いている時に通りかかったら座らせてくれるようでした。
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