パリへ引越すと決まった日から、絶対に行きたいイベントリストに入れていた国際農業見本市に行ってきました!ヨーロッパ最大の農業国であるフランスが威信をかけて開催するこの見本市は、一般人の来場者が約70万人も訪れるほか、時の首相や大臣も顔を出すほどの大事なイベント。フランス全土から家畜や農作物が運ばれ、広大な敷地内のあちこちの会場でコンクールやデモンストレーションが行われています。
とっても楽しみにしていた、牛コーナー。おなじみの白に黒ブチ模様牛から毛色の茶色いジャージーまで、実に色々な種類がいます。不思議なくらいガリガリに痩せている牛や、毛むくじゃらで羊みたいな牛など、意外とバラエティ豊かなんだな〜ということにビックリ。
中には恐ろしいくらい巨大で戦艦のような牛もいて、もののけ姫に出てくる乙事主さま(猪の神様)を思い出しました・・・。
そして会場の傍らでは品評会が行われています。このイベントを通じて牛や馬、豚などの動物からワイン、チーズなどの農作物までがコンクールに出されて競い合い、一等の金メダルを取ることは農業従事者にとって大変な名誉なのだそうです。
牛だけではなくて、馬、ロバ、ヤギ、羊、犬、鳥などあらゆる動物が揃い踏み。豚さん親子はマイペースにお昼寝中。
こちらは卵から孵ったばかりのヒヨコ。孵化の様子を見せてくれるコーナーです。元気よく走り回っていたと思ったら突然電池が切れたようにパタリと倒れ、寝ていたと思ったら急に起き出してまた走り回る・・・なんだかヒヨコも人間の赤ちゃんみたいで可愛かったです。
私がこのイベントを訪れた最大の目的・・・フランスご当地特産品&郷土料理の会場。北はノルマンディーのカマンベールチーズやリンゴ酒、ブルターニュの牡蠣にクイニーアマン、サヴォワのタルティフレットなどなど全国津々浦々の美味しいものが勢ぞろい。さらにフランス本土だけに留まらず、フランス領のコルシカ島や海外県のグアドループ、マルティニークなども参加しているため、カリブのエキゾチックな香りがする食べ物もあれこれ。
実際にフランスの端から端まで食べ歩きの旅をするのは不可能なので、こうして名産品の数々が一同に会するイベントというのは本当に楽しいです。今日はぺリゴール地方の鴨サラダを食べ、生ハムをおつまみにブルゴーニュワインを飲み、ブルターニュのファール・ブルトンをデザートにレユニオンのコーヒーを飲んでフルコース終了。
今までパリに来て嫌な思いをした事の全てを忘れ、フランスって素晴らしい!こんなに地方ごとで郷土色豊かな食べ物があるなんて!と感動した一日でした。
ちなみに日本という国も負けないくらいの食べ物力(?)があると思うので、同じような全国イベントをやればいいのにな〜と思います。秋田のきりたんぽを食べて、福井の越前ガニ、高知の鮎、三重の松阪牛、宮崎マンゴーに山形のさくらんぼ・・・。
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