秋の色が深まると同時にスイスの各地で葡萄や栗の収穫祭が始まりました。地方の小さな村で出来立てのワインとチーズを振舞ったり、村人をあげて秋の恵みに感謝を示す季節です。
この時期になると楽しみなのが、ワインの先駆けとして作られるMoûtという葡萄ジュース。ジュースと言っても日本の甘くて子供っぽい味とは違って、すっきりした白のまさにワインのような味。昨年配ったら好評だったので今年も日本へ送ろうと買いました。プラスチックボトルのは、Manorのフレッシュジュースコーナーで買えるもので家用に。
そしてこちらはVin bourru、発酵途中の白ワインです。まだワインになる一歩手前のような状態で、ぷくぷくと泡が出続けているので爆発を防ぐために蓋に小さな穴が開いています。ドイツではフェーダーヴァイザーと呼ばれていたり各地で色々と呼び名があるようで、秋になるとヨーロッパのあちこちで販売される風物詩。
これがまためちゃ美味なのです。本気の酒飲みの人にとっては甘すぎるかもしれませんが、お酒に弱い私にはビックリするくらい飲みやすい口当たり。発酵しきってないのでワイン独特のツンとした感じもないしガブガブと飲めてしまいます。とはいってもお酒なので、後からけっこう酔いが回ったりするので要注意ですが・・・。
MoûtもVin bourruも葡萄収穫期の数週間しか売られておらずいつでも飲めるわけでないのが残念なものの、こうして季節を感じながら収穫の喜びを祝うというのも大自然スイスっぽくて粋な感じかなと。