マルセイユでお腹いっぱいブイヤベースを食べた後は、ふたたびスイスに戻ってきてFully村の栗祭り(Fête de la Châtaigne)に行きました。
ジュネーブから電車に揺られて1時間半ほどにある山間の小さな村・フュリーでは、毎年秋になると栗の収穫を祝うお祭りが行われ、この日ばかりは大勢の人で賑わっています。屋台の後ろには遠近感が分からなくなるほどの高〜い山がそびえていて、まさに大自然スイスといった光景。
地方の名産品や栗を使ったお菓子が並ぶ美味しそうなスタンド。
スイス名物、ラクレット。
溶かしたチーズの表面をナイフでこそげ取るようにして、とろ〜りアツアツをじゃがいもと一緒にいただきます。
こちらは栗のマカロンに栗ペーストとチャツネ、焼いたフォアグラをサンドするというオシャレな一品。普段はどこかのシェフであろうと思われる男性があざやかな手さばきで作ってくれました。栗とフォアグラ、合う!
観光地でも人気のプチ・トラン(小さな列車)が無料で運行されていて、裏山の栗林をぐるっと一周回って見学させてくれます。希望者は途中で降りて栗拾いも可能。
会場のあちこちで栗を焼く係のおじさんたち。薪を使ってゴウゴウ焼いているのでとっても熱そうです。出来上がった大量の焼き栗はバケツに入れられて次々とスタンドに運ばれていきます。
そう、栗祭りに来たらこれを食べずには帰れない「
Brisolée(ブリゾレ)」。
この地方の名物料理と言いつつ、要は焼き栗にシャスラ葡萄にチーズと、この辺で採れるもの全てを載せましたという全部盛りプレート・・・。
栗は炭焼きで真っ黒コゲコゲなのですが、焼き立てだとホクホクしていてとても美味。日本の天津甘栗と比べると素朴で野性味あふれる味わいで、お気に入りです。