お城巡りの最後を飾るに相応しい、豪華で美しいシュノンソー城。ここは代々女性貴族によって所有されてきたという奇異な運命を持つ城で、その優雅な佇まいからフランスでも一、二を争う観光地として多くの人が訪れるのだそう。
敷地の入り口からお城まで、ずーっと続く並木道。
城内の廊下も立派です。
私の興味をかなりそそった、王のための台所。頭上には肉をぶらさげていたと思われる鉄のレールが架かり、たくさんの包丁が並んでいます。
暖炉とテーブルの部屋。城で働く侍従や下女の食事場で、今でいう社食でしょうか?
銅製調理器具がずらりと並ぶ部屋。よくよく見ると鍋に貼られたシールに「同じモデルがお土産ショップで買えます」と書いてあったりして、意外と商売熱心なお城・・・。欲をいえば、王様が当時食べていたディナーを再現したテーブルなどのアトラクションがあったらもっと面白かったのですが。
シエール川の上に掛けた橋。中はお城の一部として回廊になっています。川上にはボートを漕いで楽しむグループがいたりして、とてものどかな印象です。
さて実はこのシュノンソー城、フランソワ1世の息子であるアンリ2世が引き継いだ時代には、彼の愛妾である美貌のディアーヌ・ド・ポワチエに贈られました。このディアーヌ・ド・ポワチエはアンリ2世より20歳も年上の女性で、王の寵愛を盾に、正妻である王妃カトリーヌ・ド・メディシスよりも強い権力を持っていたそうです。
そのディアーヌが造らせた庭と、アンリ2世の死後にディアーヌを城から追い出したカトリーヌが造らせた庭という、対抗する2つの庭もこのお城の見所のひとつ。下の画像が俯瞰で見たときの2つのお庭。お城を正面に見て右がカトリーヌの庭で、左のものがディアーヌの庭です。
おおこれはどう見ても・・・と思っていたら、後ろから急に「えーっ、ババアの庭のほうがずっとデカイやん!!」と叫ぶ関西のおばちゃん観光客の声が聞こえ、やっぱりみんな思うことは同じなんだなと・・・笑
そんな女性週刊誌的ネタも含め、数々の興味深い名所があるお城でした。
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